京都の空き家物件とリアルな現場レポ 空き家オーナーの本音と実例

空き家の悩み、そっと置いてませんか

2025年5月18日

「空き家 所有者 悩み」って、どういうことやろ

誰も住んでいない家を抱えている。でも、だからといってすぐに何か行動できるわけでもない。そんな気持ち、ありませんか。

たとえば、親の家を相続したけど、今は誰も住んでいない。放っておくと気にはなるけど、どうすればいいか分からないまま時間だけが過ぎていく。そんな状態に、ちょっと心当たりがある人もいるかもしれません。

窓を開ければ空気は動くけど、家具の配置や残されたカレンダーだけが、時間を止めたまま。

ほんまは、何か動かしたい。でも、決め手が見つからない。そんな気持ち、わかります。

使ってなくても、空き家には税金がかかります

まず知っておきたいのが、誰も住んでいない空き家にも、しっかり固定資産税がかかるということ。

しかも、屋根が壊れてきたり、草木が伸び放題になってたりすると「特定空き家」に指定されて、税額がグンと上がることも。

つまり「置いておくだけ」でも、お金がかかる。そのうえ、近隣に迷惑をかける可能性があるとしたら──悩むのも当然です。

「売る・貸す・解体」……決めきれないままの気持ち

  1. 売りたいけど、思い出がありすぎて手放せない。
  2. 貸したいけど、修理や手続きが面倒。
  3. 解体? それこそお金がかかる。

正解がひとつあるわけやないから、どう選べばいいか迷ってしまう。

これって、サッカーのポジション選びにちょっと似てる。点を取りにいく(売る)か、守りを固める(そのままキープ)か。

どっちがいいかじゃなく、どれが今の自分にフィットするか──そんな視点でもいいのかもしれません。

家の「価値」って、お金だけじゃ測れない

不動産の価値を考えるとき、駅からの距離や築年数、そういう数字に目がいきがちです。

でもその家で育った人にとっては、

台所の隅っこに残った引っかきキズ

おばあちゃんの漬物が並んでた棚

夏休みに聞こえてたセミの声

そういうものも全部ひっくるめて「価値」やと思うんです。

そやからこそ、動くのに慎重になる。でも、時間が経つともっと動きづらくなる。そのジレンマが、空き家問題の難しさかもしれません。

小さくていい、動いてみることから

いきなり売る、貸す、じゃなくてもいい。

掃除だけでもしてみる

草むしりに行くついでに、近所の人と話す

役所のパンフレットをもらってくる

「何かをする」というより、「向き合う」。

家に背中を向けてたのを、ちょっとだけ正面から見てみる。

それだけでも、気持ちは少し変わると思います。

灯りを戻すという考え方

空き家って、たしかに「誰も住んでいない場所」なんですけど、 私は「灯りが消えている状態」やと思ってて。

誰かがまた、その灯りをともす──自分でもいいし、家族でも、未来の誰かでも。

そんなふうに思えたら、空き家と向き合う時間も、少しあたたかくなるかもしれません。

大事なのは、「どうするか」じゃなくて、「どう思ってるか」

気持ちが動き出したとき、自然と選択肢も見えてくるんやろな、って思います。

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